A.トンネルは丸い形だからです。石積みの橋(めがね橋)の石は内側が外側より狭くなる為、周りから力を加えても石は落ちません。これをアーチ効果と呼びます。多くのトンネルは、このアーチ効果を利用している為、山の重みで崩れることはありません。
A.トンネルを掘りながら、その形に合わせた鋼製の枠を建てた後、掘った面にすぐに固まるコンクリートをスプレー状に吹付けるとともに、ロックボルトと呼ばれる鉄の棒をトンネルの周りに打込むからです。この方法をNATM(ナトム)工法と呼んでいます。
A.トンネルは南北をX軸、東西をY軸とする座標の点で表します。測量はトンネルを掘進むに従ってダボと呼ばれる基準点をトンネル内に順次設けていきます。これらの内、二つのダボを結んだ直線を基準に、トンネルの先端部の座標を求めます。そして予め定めたトンネルルート状の座標点と比べながら目的の場所まで正確に掘進みます。
A.長いトンネルは普通両方から掘進みますが、最後に掘られた岩の破片を貫通石と呼び、安産のお守りとして重宝する習わしがあります。古事記より昔、神功皇后が戦いの時に洞窟を掘って敵の背後から攻め込んで勝利を収めました。その記念に貫通点の石を持ち帰り、お産の時に枕元においたところ、とても楽に男の子を出産することができたそうです。その言い伝えからトンネルの貫通石を安産のお守りとするようになったそうです。
A.青函トンネルは地質が全体的に複雑であったため、注入による止水を行いながら発破工法等を用いて掘進みました。それに対してドーバー(ユーロ)トンネルは掘りやすい岩盤を選び、シールド機やTBMによる機械掘削で掘進みました。それぞれの総延長は、青函53.9qでドーバー49.4qです。
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